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海を飛ぶ夢

2008年09月02日 16:31

約束しよう。
自由になった魂で、
きっとあなたを抱きしめる。

海を飛ぶ夢-ジャケ
原題:MAR ADENTRO、THE SEA INSIDE
製作国:スペイン
公開:2005年4月
映倫:PG-12
監督: アレハンドロ・アメナーバル
製作総指揮: アレハンドロ・アメナーバル 、フェルナンド・ボバイラ
脚本: アレハンドロ・アメナーバル 、マテオ・ヒル
撮影: ハビエル・アギーレサロベ
プロダクションデザイン: ベンハミン・フェルナンデス
編集: アレハンドロ・アメナーバル
音楽: アレハンドロ・アメナーバル
出演: ハビエル・バルデム/ ラモン・サンペドロ ,ベレン・ルエダ /フリア
ロラ・ドゥエニャス/ ロサ ,クララ・セグラ /ジェネ ,マベル・リベラ /マヌエラ
セルソ・ブガーリョ/ ホセ ,タマル・ノバス /ハビ ,ホアン・ダルマウ /ホアキン
フランセスク・ガリード /マルク

(あらすじ)
スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロは19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅して回る。だが1968年8月23日、25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。以来、家族に支えられながらも、ベッドの上で余生を過ごさなければならなくなったラモン。彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。それは、自ら人生に終止符を打つことで、本当の生と自由を獲得するというものだった。そしてラモンは、彼の尊厳死を支援する団体のジェネを通じて女性弁護士フリアと対面し、その援助を仰ぐことに。また一方、貧しい子持ちの未婚女性ロサがドキュメンタリー番組でのラモンを見て心動かされ、尊厳死を思いとどまらせようと訪ねてくる…。(allcinemaより)


 「ノーカントリー」で強烈な(おかっぱの)印象を残したハビエル・バルデム
彼のほかの出演作品が観たいと思って手にしたのがこちら。
ここでは30代のハビエル・バルデムが50代半ばの男性を演じるため
薄毛(・・・何と申しましょうか・・・笑)にして挑んでいます。
でも顔の皺とか、それなりに見えるんだけど・・・!
ていうか、アントン・シガー(現在)も30代なんだ・・・?!
・・・私とあんまり変わらんし・・・
ちょっと老けがぉ・・・・ゴニョゴニョゴニョ・・・

 さて、「海を飛ぶ夢」。
とってもとっても考えさせられる映画です。
この作品を観たのは8月末でしたが、今でも考えてしまいます。

扱うテーマは「尊厳死」
事故で首から下が全く動かない四肢不自由の障害を負ったラモン。
願うことは「尊厳死」
事故から20数年、いよいよ実行に移すわけです。

キミはそこにいる。わずか1m。
常人にはわずかなものだ。でも僕には無限の距離だ。
手を伸ばしたくても永遠に近づけない。

 
 生まれてから今まで五体満足に、何不自由なく育ってきた、育てられた私には
ラモンの一言一言が胸に刺さりました。
今、指の1本でも動かなくなってもどんな気持ちになるのか・・・。
それでもラモンは笑って色々な人を、物事を受け入れています。

健常者には生きることは権利のはずだが、私にとっては義務だ。
意思に反し時が流れただけだ。


 常に「死」を願ってきた彼の周りには、普通以上に愛に溢れています。
全てを捧げ献身的に介護する兄嫁・マヌエラ。
尊厳死には断固反対を貫く兄・ホセ。
ラモンの選択を悲しみながら、彼の手となりできる限り(生活の)協力をする
甥・ハビと父親。
テレビでラモンを見て訪ね、次第にラモンに惹かれていく女・ロサ。
そして脳血管性痴呆を患い、
いずれ自身も植物状態になることを憂う弁護士・フリア。

フリアとラモンは似た境遇で、フリアはラモンに自身を重ね、
お互いの気持ちを理解しあいます。
そして2人は惹かれあい、遂に「死」の約束を交わす・・。

海を飛ぶ夢-1


でも・・・・

自分に待ち望んでいる「死」を運んでくれるはずだったフリア。
結局彼女には「死」の恐れを克服できず・・・。
落胆するラモン。

そして「尊厳死」は裁判へ持ち込まれる。

 認めない裁判官。 生の持論を押し付けてくる宗教家。
その同じく四肢不自由の身である神父と激しくぶつかり合います。

命が代償の自由は自由ではない。

自由が代償の人生は人生ではない。


 いよいよ実行を決断したラモン。
自分に無償の愛を捧げてくれた家族との決別の時。
自分の唯一つの願いのために前向きに去っていくラモンと
悲しみに打ちひしがれる家族。

子供に死なれるだけで悲しいのに、自ら死を願うとは・・・

父親の言葉が胸に刺さります。

 最後の場所は愛する海の見える部屋。
そして彼の願いを叶えるのは分かり合える数名の友人と
人生は生きる価値があると彼に「生」を説いたロサ。

愛してるなら死なせてくれ

というラモンの願いを「愛」故に受け入れたロサ。

 ラモンは幸せな満ち足りた表情で最期の時を迎える。

「あの時」の海でそのまま事切れることを夢見ながら・・・

海を飛ぶ夢-2

 ・・・「尊厳死」とっても難しい問題ですね。
私はどちらかというと、ラモンの考え方に近いです。
自由のない人生は人生ではないと・・・。
実際ダンナには口頭ではありますが、もしも私が植物状態になった時は
延命はしないで欲しいとお願いしています。(今の日本でできるかどうかは別として)
・・・これも早い内に遺言・・・とまではいかないけど正式に文書にしとかなきゃと
思う30代半ばの今日この頃・・・

ラモンの場合は意識ははっきりしてるし、自由だった頃の記憶もあるわけだから
その辛さは計り知れないですよね。
 でもこの作品を通してその「死」に傷つく周りの気持ちに触れることができました。
きっと私もラモンと同じ立場に立たされたら「死」を願うと思う。
そうなると残された家族は・・・?子供達は?私を産み・育ててくれた親は・・・?
そこまで思いを巡らせたことはなかったからちょっとガツンと叩かれた感じ・・・。

 ラモンの選択が正しいかどうか、もしくはラモンを縛り付けてでも
生かしておくのが正しいかの答えは多分誰にも出せないでしょう。
でも「死」はいつか直面しないといけない「現実問題」
これを機にちょっと自分の中の「死」に向き合ってもいいかもしれません。
それは決して後ろ向きにではなく、限りなく前向きに・・・ですが。

 心の中にずっしりと残る作品でした。
観て良かった・・・。


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